米Amazon.comは9月6日(現地時間)の記者発表会で、新しいタブレットと電子書籍リーダーとともに、幾つかのオンラインサービスを発表した。
記者発表で1時間以上にわたるプレゼンテーションを1人で行った同社のジェフ・ベゾスCEOは、「消費者は賢い。彼らが望むのはガジェットではない。サービスだ」と語った。
「X-Ray for Books」は、電子書籍内の登場人物や地名などの「書籍の骨格」をレントゲンのように映し出すという意味の機能。読書中にX-Rayボタンをタップすると、キーワードの一覧が、そのキーワードが書籍内のどの当たりに出てきたかを示すバー付きで表示される。例えば、ある人物が最初に登場したシーンに戻って確認することなどができる。
「X-Ray for Movies」は、映画を視聴中、俳優の名前が思い出せないときなどに確認できる機能。気になる俳優が映っているシーンでX-Rayボタンをタップすると、映画が一時停止になり、画面にそのシーンに映っている俳優のデータが表示される。この機能は、Amazon傘下の映画情報データベースサイトInternet Movie Database(IMDb)のデータに基づいている。この機能はKindle Fire HDでのみ利用できる。
Amazonは2010年に“雑誌記事と呼ぶには長く、書籍にするには短い”コンテンツを「Kindle Singles」というカテゴリーで発売した。「Amazon Serials」はその“連載小説版”になる。連載小説の最初のエピソードを購入すると、続きは無料でKindleに送られてくるというものだ。ベゾス氏によると、Kindle Singlesは好評で、累計350万本が売れたという。
Whispersyncは、複数の端末で1冊の書籍を読む場合、同期することで1つの端末で読んだ続きを別の端末(もしくはアプリ)で読めるようにする機能。この機能がオーディオブックにも対応した。1冊の書籍を電子書籍とオーディオブックの両方で購入した場合、オーディオブックで聴いた途中からを電子書籍で読める(逆ももちろん可能)。
また、1つの端末でプレイしたゲームの続きを別の端末(またはアプリ)でプレイできる「Whispersync for Games」も発表された。
Kindle FreeTimeは、子供がKindle Fireを使い過ぎないように管理するためのペアレンタルコントロール機能。時間の制限を「読書」「アプリ」「動画閲覧」別に設定できる。また、保護者が設定したコンテンツにしかアクセスできないようにすることも可能だ。
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