KDDIの田中孝司社長は10月24日に開いた決算会見で、9月21日に発売したiPhone 5が「非常にいい滑り出しだ」と語った。iPhone 5効果で、9月のMNP転入超過は9万5300と「圧勝」。10月も「非常に勢いがある」状態が続いており、24日までの転入超過は「10万直前まで来ている」という。「9月を超え、かなり大きな数字になるのでは」
iPhone 5は9月の販売数の40%が新規契約で、うち80%はMNPを利用。昨年の4S発売時は、新規契約が販売の30%程度で、iPhone 5は「相当、4Sより強い」と感じているという。
同日発売したiPad miniについては、「3M戦略(マルチユース、マルチネットワーク、マルチデバイス)の1つの要素」と話すにとどめ、販売戦略などについては「ノーコメント」を貫いた。
2012年4〜9月期の連結決算は、売上高に当たる営業収益が前年同期比0.2%減の1兆7406億円、営業利益が同13.3%減の2312億円、当期純利益が43.1%減の798億円と前年同期を下回ったものの、7〜9月期は増収増益に転換しており、「計画に向けて順調に進ちょくしている」と田中社長は話す。
MNP純増数が12カ月連続ナンバーワンとなるなど、「社長に就任して2年で、auモメンタムは完全回復した」と胸を張り、「今期は成長の起点の年と認識している。来季は成長カーブに乗せていきたい」と意気込みを述べた。
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