米iFixitが11月1日(現地時間)、日本でも2日に発売される米Appleの「iPad mini」を解剖した。多数の写真入り分解マニュアルはこちら。なお以下の(Step○)は分解マニュアルの該当部分を指している。
フィル・シラー氏が認めたように、スピーカーはステレオだった(Step15)。
ディスプレイの製造元は特定できなかったが、ディスプレイの背面に並ぶチップの中に、韓国Samsung Electronics製のディスプレイドライバ「W1235 S6TNMR1X01」がある(Step10)。SamsungはAppleへの液晶パネル供給を終了すると伝えられているが、少なくともドライバは提供しているようだ。
A5プロセッサについては、iPhone 5の解剖からiFixitと協力している米Chipworksが別途解説している。電子顕微鏡での分析の結果、iPad miniのA5プロセッサは従来通りSamsungが製造しているとChipworksは断定した。Appleは最近、今後の端末向け4コアプロセッサの製造で台湾TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company)と新規に契約しており、次期iPhoneではプロセッサの製造をSamsungからTSMCに移行する可能性があるとKorea Timesが伝えているが、iPad miniではまだ移行していないことが明らかになった。
iFixitはiPad miniの「修理しやすさ度」を、iPad 2、第三世代iPadと同じ10段階で2と評価した。従来のiPadと異なり、ディスプレイの液晶とガラスパネルが分離できる(Step5)点は評価したが、Lightningコネクタがロジックボードに直接ハンダ付けされている(Step16)点や、隠れたネジが多数あることなどが修理しにくくしているという。
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