ICT総研は11月6日、全国200地点でスマートフォンLTEの通信速度を実測調査した結果を公表した。平均通信速度のトップは下り/上りともソフトバンクモバイル。下り10.79Mbps/上り5.40Mbpsと、KDDIをそれぞれ1Mbps前後上回った。
調査は10月22〜31日、首都圏と名古屋、関西など全国8エリアで、住宅街や商業施設、公園、文化施設など各エリアで代表的な地点から25カ所ずつランダムにピックアップし、施設・街区の入り口付近で通信速度アプリ「RBB TODAY SPEED TEST」を利用して上り/下りとも3回ずつ計測(合計600回)した結果をまとめた。
平均通信速度はソフトバンクモバイルが下り10.79Mbps/上り5.40Mbpsとトップで、続くKDDIは下り9.37Mbps/上り4.57Mbps、NTTドコモは下り7.95Mbps/上り1.66Mbpsだった。
ソフトバンクモバイルは首都圏でKDDIをわずかに上回り、名古屋、関西、仙台、福岡では2位以下を大きく離してトップだった。LTE受信地点は9割に当たる200地点中180地点。「どのエリアで見ても極端に通信速度の遅いエリアがなく、非常に安定していた」(ICT総研)という。
KDDIはソフトバンクモバイルに及ばなかったが、札幌エリアでトップに。LTEは安定した速度だったが、LTE受信地点数は200地点中126地点と約6割にとどまり、3キャリア中で最も少なかったという。「ソフトバンクと比べると相対的に立ち上がりは遅れているようだ」としている。
NTTドコモは3キャリアで最もふるわない結果となり、特に上り速度は極端に遅い点が目立ったという。「Xi」の累計契約は500万を突破しており、「利用者数が多いためトラフィックに余裕がなく、下り75Mbps/上り25Mbpsという本来のスペックをユーザーが活用できる状況になっていないものとみられる」という。
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