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Facebook、携帯端末で撮影した写真の自動アップロードサービスをスタート

» 2012年12月03日 07時26分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 Facebookは11月30日(現地時間)、モバイル端末で撮影した写真を自動的にFacebookの「非公開セクション」にアップロードするサービス「写真の同期」を発表した。最新アプリをインストールしたiOSおよびAndroid端末で利用可能だ。

 Facebookには1日当たり3億件の写真が投稿されているが(4月23日付のSEC文書より)、この機能でその数がさらに増えそうだ。

 同社は8月から一部のユーザーでこの機能をテストしており、このほど利用できるユーザーを拡大した。Androidアプリでは全世界のユーザーが、iOSアプリでは米国のユーザーが利用できるようになった。利用できるようになったユーザーのアプリのニュースフィードのトップには「New!写真のシェアが簡単に」という広告が表示され、「今すぐ開始」をクリックすることで数ステップでこの機能を有効にできる。

 photo 1 ニュースフィードのトップに表示される広告。ここから機能を有効にできる

 アカウント設定でこの機能を有効/無効にすることもできる。Androidの場合は、左上の3本線アイコン→[アカウント]→[アカウント設定]のリストに追加された「写真の同期」をタップする。iOSの場合は、左上の3本線アイコン→[写真]→ページ最下部にある[写真の同期]をタップし、歯車アイコンをタップする。

 Wi-Fiでのみ同期するよう設定することも可能だ。また、写真のアップロードに使えるストレージ量もここで確認できる。最大2Gバイトまで利用できる。

 機能を有効にした端末で撮影した写真は、すべて自動的にFacebookにアップロードされる。アップロードされた写真はすぐに公開されるのではなく、ユーザーは非公開セクションにアップロードされた写真から公開する写真を選択し、コメントを付けたりタグを付けたりフィルターをかけるといった編集を施してから公開することができる。PCのWebブラウザからは、タイムラインの[写真]ページの上部にある「携帯電話から同期」をクリックすることでアップロードした写真を表示できる。

 photo 2 非公開セクションに自動アップロードされた写真は後で選択して編集・公開できる

 アップロード写真は公開設定にするまで他のユーザーに見られることはないが、Facebookのデータポリシーには「ユーザーがFacebookに写真や動画を投稿すると、弊社はそれが撮影された日時や場所などの追加データ(メタデータ)を受け取ることがあります」とあるので、写真の同期でアップロードした写真の位置情報などがターゲティング広告に利用される可能性はあるだろう。

 米GoogleのGoogle+や米Dropboxのストレージサービスにも同様のサービスがある。

変更履歴:Facebookの日本の広報から「iOS版アプリの場合は米国の利用者のみ」との発表があったため、本文を修正しました。[2012/12/04 11:00]



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