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マルウェアの96%はAndroidが標的、Symbian狙いは「絶滅危惧種」に

» 2013年03月08日 08時01分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 セキュリティ企業のF-Secureが3月7日に発表したモバイルマルウェアの動向動向報告書で、Androidマルウェアの増加傾向が一層鮮明になった。2012年10〜12月期に検出されたマルウェアの96%はAndroidが標的だったと報告している。

 同社によると、2012年に検出された新手のマルウェアファミリや亜種は301件だった。このうちAndroidを狙ったマルウェアは年間平均で79%を占め、2011年の66%からさらに上昇した。

 一方、Symbianを狙ったマルウェアの割合は、10〜12月期でわずか4%に縮小した。2011年の29%に比べて激減しており、「Symbianマルウェアは2013年には絶滅するだろう」とF-Secure研究者は予想する。

四半期ごとのマルウェア発生状況(F-Secureより)

 モバイルマルウェアの内容を見ると、トロイの木馬が66%を占めたほか、Androidマルウェアでは課金用の番号にSMSを送信したり、SMSベースの有料サービスに登録させるといった手口で金銭を盗もうとするものも多数を占めた。こうした手口に使われたSMSは削除され、ユーザーは料金明細書が届くまで課金されたことに気付かないという。

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