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インデックスに粉飾決算の疑い 監視委が強制調査

» 2013年06月12日 15時32分 公開
[ITmedia]

 携帯電話向けコンテンツや「アトラス」ブランドのゲームソフトを展開するインデックスが粉飾決算をしていた疑いがあるとして、証券取引等監視委員会は6月12日、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑で強制調査に乗り出した。

 同社は「本件に関する詳細につきましては現在、関係当局による調査中でありますことから、現時点においてはご報告いたしかねることをご理解いただきたくよろしくお願い申し上げます」とコメントを発表。調査には協力し、事実関係が明らかになり次第速やかに報告するとしている。

 報道によると、同社は関連会社などと架空取引する手法で売上高を水増しした疑いがあるという。

 インデックスは携帯電話向け公式コンテンツで急成長。旧タカラ株式を取得して筆頭株主になったほか、民放などが大規模な増資に応じたこともあった。だが海外携帯コンテンツ事業の失敗が大きなつまづきとなり、さらに公式コンテンツから“勝手コンテンツ”へ、フィーチャーフォンからスマートフォンへの流れに乗れず業績は縮小。2006年に子会社化したアトラスを10年に吸収合併し、ゲーム事業は堅調なものの13年8月期第2四半期には債務超過に転落していた。

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