米無線充電器メーカーのDuracell Powermatと米Starbucksは7月26日(現地時間)、シリコンバレーの幾つかのStarbucksの店舗で無線充電サービスが利用できるようになったと発表した。
Starbucksは昨年10月に無線充電規格の標準化団体PMA(Power Matters Alliance)に加盟し、ボストンの数店舗でテストを実施してきた。このテストが好評だったため、提供店舗を拡大するという。
米国のStarbucksの店舗はすべて、米AT&Tの無線スポットを利用できるようになっている。Starbucksは発表文で「顧客はStarbucksをホームベースとして使うようになってきており、店内でさまざまな方法で充電できることを期待している」と語った。
PMAは、2012年に米Procter & Gamble(米Duracellの親会社)と米Powermat Technologiesが立ち上げた。AT&T、Duracell、Starbucks、Energy Star、米連邦通信委員会(FCC)などが取締役会のメンバーになっている。名誉会長は米Googleでチーフインターネットエバンジェリストを務め、ICANNの会長でもあるビント・サーフ氏。
Duracell Powermatは米AppleのiPhoneと韓国Samsung ElectronicsのGALAXY S III用の対応ケースを販売している。また、NEC、シャープ、台湾HTC、韓国LG Electronics、Samsung、中国ZTE、中国HuaweiなどがPMAに加盟している。AT&Tは、2014年にはPMAの無線充電機能を内蔵する多数のスマートフォンを発売するとしている。
現在無線充電機能を内蔵しているスマートフォンとしては、フィンランドNokiaのLumiaシリーズの一部、SamsungのGALAXY S4、米Google傘下のMotorolaの新DROIDなどがあるが、いずれもPMAとは互換性のないWPCのQi規格を採用している。
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