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4Kテレビ花盛り 各社参考出展から見る「4Kの未来」CEATEC JAPAN 2013

» 2013年10月01日 20時41分 公開
[山崎春奈ITmedia]

 4Kテレビの展示が目立った「CEATEC JAPAN 2013」(10月1〜5日、千葉・幕張メッセ)。参考出展を中心に、各社の描く「4Kの未来」を紹介する。

 ソニーは、有機ELディスプレイを使用した4Kテレビを国内初公開。「従来の液晶よりも明らかに一段美しく見える」(説明員)進化型だ。展示されたのは画面サイズが56インチ(3840×2160ピクセル)で、有機EL発光層の光を効率良く取り出せる同社独自の「スーパートップエミッション」方式を採用したものだ。製品化は未定。

photo ソニーの参考出展

 東芝はこれまで家庭用として58インチ以上の4Kテレビを扱ってきたが、CEATECでは50インチ、40インチと比較的小型のサイズを出展。画像の鮮明さはそのままに、フルHD以上の画質を求める映像編集や写真編集のプロニーズに対応し、ラインナップを拡充していく。

photo 東芝ブースでは映像制作の使用シーンデモが

 パナソニックは、20インチ4Kタブレット「TOUGHPAD 4K」を中心にビジネス向けのソリューションを紹介。大きめのサイズと映像・画像の再現力の高さ、電子タッチペン入力にも対応して細かい作業も可能である点を生かし、カタログ制作・閲覧や建築用製図作成などのクリエイティブワークやメイクシミュレーション、美術品の展示用途など具体的な活用アプリケーション多数をデモしている。

photo 大画面・高画質のカタログ
photo 4K画質で絵画をズームすると絵の具の重ね具合までくっきりわかる

 シャープは、フルHD画質の信号をアップスケールし、輝度を調整することで4K画質と同等のレベルで出力する技術「クアトロン プロ」を使用した製品を公開。フルHDテレビの最高クラスとして、「大画面テレビは必要ないという人にも画質の進化を体感してほしい」(説明員)と、4Kテレビより小型なクラスのラインアップを充実させる予定という。

photo 「クアトロン プロ」のデモ機

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