理化学研究所は3月14日、STAP細胞問題についてNature論文の責任著者のうち小保方晴子氏、笹井芳樹氏、丹羽仁史氏の3人の連名によるコメントを発表した。
理研は調査中間報告で、論文中の画像への指摘2点については「データの取扱いに不適切な点はあったが、研究不正には当たらない」などとした一方で、4点について継続調査が必要とした。また理研は論文の取り下げを勧告したことも明らかにした。
小保方晴子氏、笹井芳樹氏、丹羽仁史氏の連名によるコメントは以下の通り。
STAP現象に関する私共の論文の不備について多方面から様々なご指摘を頂いていることを真摯に受け止め、そのことが混乱をもたらしていることについて心よりお詫び申し上げます。本件に関して、理化学研究所で行われている調査に、今後とも迅速に応じて参る所存です。また、論文内に確認した複数の不適切または不正確な点に関しては、速やかに Nature へ報告して参りましたが論文にこうした不備が見つかったことはその信頼性を損ねるものと著者として重く受け止め、今回の論文を取り下げる可能性についても所外の共著者と連絡をとり検討しております。
今回は、経過中の調査の中間報告がなされる場であることから、書面でのコメントになりますが、適切な時期に改めて説明する機会を設け、誠意をもって対応してまいります。
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