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新キャリア「Y!mobile」始動 ヤフー、イー・アクセスを子会社化 Androidスマホ拡販へ(2/2 ページ)

» 2014年03月27日 19時59分 公開
[岡田有花,ITmedia]
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料金体系は「シンプル」に 詳細は「検討中」

 「料金体系をシンプルにし、みんなにとって分かりやすいものにする」――宮坂社長はこう述べつつも、具体的なサービスプランや端末ラインアップなどは「改めて発表する」と明かさなかった。ウィルコムは「通信業界のLCC(ローコストキャリア)」を掲げ、低価格を全面に出していたが、新会社でLCC的な価格戦略を採るかも「まだ検討中」だ。

 宮坂社長は、ウェアラブル端末などにも興味を示す。「ベンチャー企業の方が、ネットにつないだハードウェアを作りたいと思ったら最初に相談に来てもらえるような会社にしたい。自前で端末を作るかは未定だが、作るチャンスは手にできた」

ヤフーからソフトバンクに買収申し入れ

 今回の買収は、ヤフーからソフトバンクモバイルに申し入れたという。「ヤフーの売り上げ成長分は、かなりの部分がスマホだ。さらに伸ばしたいならわれわれ自身がスマホの普及を加速させたほうがいい」と考えたため。MVNOでの参入も検討したが、「販売チャネルや端末の決定権を持たないと、1000万台販売という目標に届かない」と買収を決めた。

 ソフトバンクがイー・アクセスを買収した際の取得額は1802億円。今回の買収価格の3240億円とは大きな開きがある。ヤフーの大矢俊樹CFOは、「先方から価格の提示を受け、さまざまな評価手法で評価し、交渉を重ねた結果の価格。モルガン・スタンレー証券、大和証券からも妥当だと評価を受けている」と説明した。

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