MVNOの接続料金はドコモが他社の半分以下と最も安いため、ドコモ回線が市場をほぼ独占している状態。同社は、KDDIがau回線を使ったMNVO戦略を進めるべく100%出資で今年8月に設立した。
「市場競争でau陣営が埋没しないようにしたい」と菱岡社長は意気込む。接続料金は割高だが、オペレーションコストを下げるなどしてエンドユーザー向け料金を低価格に抑え、安定した通信と充実したサポートを含むサービスを提供するとしている。
KDDIグループのUQコミュニケーションズからUQブランドを借り、“兄弟ブランド”として事業を展開する。「UQコミュニケーションズはネットワークをしっかり作り、まじめに事業活動する長兄、UQ mobileはauネットワークを借り、やんちゃなことをやろうとしている次男坊の位置付け」という。
まずは自社ブランドでサービス展開するが、今後はパートナーと連携したサービス展開を主力としていく考え。端末やインフラ調達、カスタマーサポートなどKDDIグループが持つ通信事業のノウハウと、パートナーのブランド資産、リアル店舗などを組み合わせ、両社がMVNOとなってサービスをOEM提供する形を想定している。
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