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劇団四季、niconico内に有料チャンネル「劇団四季プラス」開設 月額540円で舞台裏を発信

» 2014年12月15日 18時33分 公開
[山崎春奈,ITmedia]

 ドワンゴと「劇団四季」は12月15日、niconico内に有料チャンネルとして「劇団四季プラス」を開設すると発表した。月額540円(税込)で会員向けの情報発信や生放送などを行い、「リアルとネットの融合に演劇の視点で取り組んでいく」という。

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 ブログとメールマガジンを組み合わせた「ブロマガ」機能を使って、制作の舞台裏や俳優の近況などを月2回程度、最新情報を号外として発信する。作品をフィーチャーした生放送や、約18万人の会員を抱えるファン組織「四季の会」との連動企画、会員限定で電子チケットが販売できる新機能「イベント」の利用なども検討する。

 創刊準備号では、20日に開幕する「劇団四季FESTIVAL! 扉の向こうへ」の製作過程を公開。更新は年明けから本格的にスタートする。来年開幕を控えたディズニーとの提携作第5弾「アラジン」の情報もドキュメンタリー映像などで届けられれば――という。

 「劇団四季」を運営する四季の吉田智誉樹社長は、「劇場で舞台を楽しんでいただいたリアルな感動をそのままに、ネットを通じて一歩進んだ情報を得られるようにすることで、さらに興味を持って親しんでもらえるのでは。リアルとネットの融合に演劇の視点で取り組んでいきたい」と話す。

photo 「愛せぬならば」(美女と野獣)を歌い上げる佐野正幸さん

 発表会には青山弥生さん、佐野正幸さんはじめ所属俳優も登場。佐野さんは「『歌ってみた』『演奏してみた』など、ニコニコ動画のユーザーには音楽を愛するみなさんも多いと聞いている。四季のファンの方はもちろん、これまで触れたことがない人にも知ってもらうきっかけになれば」と話す。

 ドワンゴの夏野剛取締役は「せっかくニコニコユーザーにリーチできるので、参加型企画にも期待したい。オーディション……はさすがに難しいとしても、歌やダンスで『四季してみた』が生まれるかも」と期待を寄せる。

 吉田社長は発表会場となったニコファーレ(東京・六本木)の全面LEDディスプレイに興味津々。「映像を取り入れるのは昨今の演劇界のトレンド。ドワンゴさんからはテクノロジーの使い方も学んでいきたい」と話し、映像を活かしたニコファーレならではの特別ショーも披露した。

photo 「サークル・オブ・ライフ」(ライオンキング)を披露する青山弥生さん(中央)
photo 四季の吉田智誉樹社長(中央右)とドワンゴ夏野剛取締役(同左)

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