米Googleは2月23日、Web上の不正コンテンツ阻止を目的としたセキュリティ対策サービス「Safe Browsing」の機能を拡充し、不正なプログラムのダウンロードサイトを表示する前に警告する機能をWebブラウザのChromeや検索サービスに導入したと発表した。Webブラウザの設定を勝手に変更して起動時のページを変えてしまうなどの不正プログラムが出回っている現状に対応する狙いがある。
Chromeではこれまで、ユーザーが不正プログラムをダウンロードしようとした時点で警告画面を表示していたが、新たな対策ではそうした不正プログラムをダウンロードさせるWebサイトを表示する前に警告を出す。
警告画面では赤地に白い文字で「この先のサイトは有害なプログラムを含んでいます。攻撃者はあなたをだましてブラウジング体験を害するプログラム(例えばホームページを変更するプログラムや訪問先のサイトに余計な広告を仕込むプログラム)をインストールさせるかもしれません」という内容の注意を促す。
また、Google検索でもこうした不正プログラムの配信サイトを見分けられるようにして、ユーザーが検索結果からそうしたサイトに誘導されるのを防止する。
広告についても、不正プログラムを仕込んだWebサイトに誘導する広告を無効にする措置を導入したとしている。
Web上ではユーザーをだまして不正なプログラムをインストールするよう仕向ける手口や、正規サイトに不正なコードを仕込んで改ざんし、そうしたプログラムをダウンロードさせようとする手口が横行している。GoogleではWeb管理者向けのツールでも、Webサイトが改ざんされた場合に警告する機能などを提供している。
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