米Appleは2012年以来新モデルを出していない「Apple TV」の新モデルを今年の年次開発者会議WWDCで発表する──。米BuzzFeedが3月20日(現地時間)、この件に詳しい情報筋の話としてこう報じた。
この記事によると、新Apple TVは音声によるパーソナルアシスタント機能「Siri」とSiriで家電を制御する「HomeKit」、アプリストア「App Store」をサポートするという。
Siriをサポートすれば、米Microsoftの「Xbox One」や米Amazon.comの「Fire TV」、米Googleの「Nexus Player」のように、音声で番組検索できる。App Storeのサポートでは、開発者向けのSDKが公開され、これによりApple TVでゲームなどのアプリを利用できるようになる。
また、米Wall Street Journalが17日に報道したAppleのテレビストリーミングサービスがApple TVで利用できるようになるとも。このサービスは、月額30〜40ドルでABCやCBSなど、25前後のCATV局のコンテンツを追加のサブスクリプションなしで視聴できるというものだ。同様のサービスとしては、米Dish Networkの「Sling TV」やソニーの「PlayStation Vue」などがある。
ハードウェア面では、SoCがiPhone 6/6 Plusと同じ「A8」になり、内部ストレージ(フラッシュメモリ)が現在の8Gバイトより“はるかに多く”なるという。
Appleは今月9日の発表イベントで、米Time Warner傘下のCATV局HBOが4月に「Apple TV」でストリーミングサービス「HBO NOW」を開始すると発表した。同日、Apple TVを9800円から8200円に値下げした。
同社のティム・クックCEOはかねて、「私はApple TVなしでは生きていけなくなっている」、「現在のテレビは20〜30年前に戻ったようだ」、などと発言している。
Appleは2013年、CATVのエンジニアリングのエキスパートであるジャン−フランコ・ミュール氏を採用している。
WWDCは例年6月に開催されているが、今年の開催日程は、まだ発表されていない。
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