これまでもデザイナーとしてキャラクター商品に携わっており、「きみとぼくのうさおくん」「えりな、大スキだったよ。」などストレートなうさぎのキャラクターのLINEスタンプを作ってきました。「インターフォンラブリー」は変化球的な意味を込め、別の物を描いてみようと思ったのがきっかけで、「とにかく誰も作ってない不思議なものを」と試行錯誤しました。
インターフォンを選んだのは、LINEと同じく、コミュニケーションや要件を伝える手段の1つだからです。普段から生活の中で、スーパーやコンビニの商品を見ながら「これに羽根がついてたら面白いかも」「これ速そうだな」とイメージしているので、その延長で、まずは手足を付けるところからふくらませていきました。「既読無視=居留守」など共通項を見つけ、形にしています。……最初に人に見せた時には「どうしたの?」と言われました。
「インターフォンのスタンプ」というよりも「インターフォンのキャラクター」であることを意識して描きました。愛着をもってもらえる、立派な意志を持ったインターフォンになってると思います。飼い主とペットのような関係を楽しんでいただけるのがポイントです。
「何だこれ!?」よりも「かわいい」と言っていただけることが多いのが面白かったです。だってこれ、インターフォンですからね。欧米ではノッカーやベル(呼び鈴)が主流で日本とは文化が異なっているようなので、国外のスタンプ売り上げはあまり意識していなかったのですが、アジア圏では使っていただいてる方もいて興味深いです。
デジタルではなく、すべて手で描いたものをスキャンしています。ペンはサクラクレパスの「ラグジェ」。このゲルインクのペンは描くときにインクがたくさん出て、塗りや線に凹凸ができて面白いので普段からよく使っています。
スタンプ制作のメリットは、たくさんの人に見てもらえること。一攫千金もあるかもしれませんが、スタンプを通じて自分のやっていることや自分自身を知ってもらえる可能性があるところに1番魅力を感じています。
「インターフォンラブリー」と「えりな」の続編スタンプはすでに制作中です。今後は他のグッズにも広げていきたいです。
プラスチックの固い体を精一杯曲げて会釈しているスタンプです。いろいろな返答でこのスタンプを多用しています。
40個のスタンプのうち、ボタンを押してるスタンプの使用率が非常に高いので、ピンポンダッシュ的な使い方をされてる方が多いのかなと思っています。誰かにかまってもらいたいときなどに気軽に連打していただくのがよいかと思います。
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