冥王星への最接近を間近に控える米航空宇宙局(NASA)の探査機「ニューホライズンズ」に障害が発生したが、NASAは7月7日には通常の観測が可能な状態に復帰できるとの見通しを示した。
7月4日に通信ができなくなる障害が発生し、セーフモードに入ったことが判明。ハードウェア/ソフトウェアともに問題はなく、最接近を準備する過程で地球から送った一連のコマンドのタイミングに原因があったことが分かったという。「素早く問題を特定し、探査機が無事であることが確認できた」とNASAの担当者は安堵している。
ニューホライズンズは7月14日の最接近に向け、地球から光速でも4.5時間かかる約49億キロ離れた場所を飛行中。減速が難しいため、冥王星を周回する軌道には投入できず、冥王星を通過しながら最接近(フライバイ)し、表面の詳細な観測などを行う。
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