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Amazon、「プライム・ビデオ」で国内動画市場に本格参戦 オリジナルコンテンツも計画(1/2 ページ)

» 2015年09月24日 19時08分 公開
[片渕陽平ITmedia]

 アマゾンジャパンは9月24日、プライム会員向け動画見放題サービス「プライム・ビデオ」をスタートした。同会員は国内で年率50%の勢いで伸びているといい、今後は民放テレビ局と協力した日本オリジナルコンテンツの配信も予定し、会員拡大のてこにしたい考えだ。動画専用デバイス「Amazon Fire TV」も投入、活気づく日本の動画市場に本格参戦する。

photo アマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長(中央)ら
photo Amazon Fire TV

 プライム・ビデオは、国内外の映画やテレビ番組、ドラマ、アニメ、Amazonオリジナル作品などが見放題になるサービス。Amazonプライム(税込年額3900円)会員は追加料金不要で利用できる。対応端末はAndroid/iOS端末、Fireタブレット、ソニーのPlayStationシリーズ、液晶テレビ「ブラビア」など。Android/iOS端末とFireタブレットは、事前のダウンロードによるオフライン再生も可能だ。

 配信コンテンツの約70%は日本の作品。アニメ「妖怪ウォッチ」、ドラマ「永遠の0」「孤独のグルメ」などの人気作に加え、AKB48グループのコンサート200本以上や映画「しまじろうと おおきなき」など独占コンテンツも。テレビ局も番組を提供し、「さまぁ〜ず×さまぁ〜ず」(テレビ朝日)などのバラエティ番組を放送終了後から“見逃し視聴”できる。

photo 日本の作品に注力

 映画「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」、ドラマ「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」など、人気の高い米国の作品も独占配信。エミー賞受賞作の「トランスペアレント」、ドラマ「BOSCH/ボッシュ」「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」、教育番組「タンブルリーフ」など、Amazonのオリジナル作品も日本で初公開する。

photo 米国の人気作品も

 米Amazon.comは昨年だけで、ライセンス獲得やコンテンツ製作に約13億ドルを投資しており、今後さらに投資額は増やすという。傘下の映画製作会社「Amazonスタジオ」にとどまらず、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京などと協業し、日本でもオリジナル作品20本を含む40本を制作予定だ。

 米Amazonのティム・レスリービデオ国際部バイス・プレジデントは「Amazonは世界で最もお客様を大切にする会社。ユーザーの声に耳を傾ける。配信数を増やし、最高のエンターテインメントをお届けしたい」と話す。

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