闘会議GPで争うのは、最新のゲームに限らない。「パズドラ」ブースのお隣りでは「あっちむいてホイ! 日本最強決定戦」の予選も開催された。
他のゲームに比べると、少し地味に思える「あっちむいてホイ」だが、勝負が進むにつれて参加者もヒートアップ。数分にわたる長期戦も多く、会場全体が食い入るように見つめ、勝敗が決まると歓声とともに万雷の拍手が起こった。
敗退した参加者の友達が、笑いながら「どんまい!」や「なんしようと?」(福岡の方言で「何をしているんだ」の意味)と話しかける姿も。シンプルなゲームだからこそ、誰もが真剣になり、共感を生むのかもしれない。
九州地区大会のメインイベントは「スプラトゥーン甲子園」。全国行脚中のトラック「イカス号」荷台の特設ステージでは、4人1組・全40チームによる「ナワバリバトル」が繰り広げられた。参加者は学校の友達同士、家族連れのほか、社内で「スプラトゥーン同好会」を立ち上げた人も。
大会名の「甲子園」にちなんで、司会の「プレイボール」の声で予選がスタート。会場中が見つめる中、初戦から白熱した試合となり「いい勝負!」「押せ!押せ!」といった歓声も上がっていた。試合後には両チームが握手を交わし、互いの健闘を称え合う姿もあり、スポーツの試合を観ているようだった。
準々決勝以降は、解説席に「イカ研究員」こと任天堂情報開発部の野上恒プロデューサーが登場し、ゲームの解説を交えながら、参加者にエールを送った。
7時間以上にわたる激闘の末、優勝したチームは「.Regen」(ドットレーゲン)。普段からニコニコ生放送で「スプラトゥーン」を実況プレイし、ゲーム内でも最上位ランクの「S+」を獲得している強豪チームだ。予選から横綱相撲で勝ち進み、全国行きの切符を勝ち取った。.Regenのリーダーは「メンバー全員が楽しもうという気持ちで臨んだことが勝因。全国大会でも頑張っていきたい」と力強く語った。
大会を振り返って、任天堂の野上さんは「いずれもレベルの高い戦い。やり込んでいる方、家族などいろんな方に遊んでいただいて、涙が出る思い」とコメント。「まだまだ全国に潜んでいる人たちに、挑戦してもらいたい。会場まで足を運んで臨場感を味わってほしい」(野上さん)。
九州大会のラストは、司会者が「スプラトゥーン」の決めゼリフを引用し「(残りの予選も)イカよろしく〜」と締めくくった。
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