米Microsoftは12月5日(現地時間)、同社のWebブラウザ「Microsoft Edge」のJavaScriptエンジン「Chakra」をオープンソース化すると発表した。Chakraのコアコンポーネントを「ChakraCore」として来年1月にGitHubで公開する。ライセンスについてはまだ発表していない。
MicrosoftはChakraを2008年に開発し、WebブラウザではInternet Explorer(IE) 9から導入している。高速起動・稼働を目指して開発され、Edgeだけでなく、Azure DocumentDB、Cortana、Outlook.com、TypeScript、Windows 10 IoT CoreのNode.jsなどでも採用している。
同社によると、MozillaのFirefox(SpiderMonkey)や米GoogleのChrome(V8)などと比較して、Chakraを搭載するEdgeはECMAScript 2015(ES6)の機能を最も多くサポートしているという。
ChakraとChakraCoreの主な違いは、ChakraCoreにはEdgeやUniversal Windows Platformのプライベートバインディングを含まないことと、COMベースのChakraのAPIではなく、標準化できる新しいAPIをサポートすること。
1月にリリースするChakraCoreがサポートするプラットフォームはWindowsのみだが、将来的には他のプラットフォーム(LinuxやMac OS)のサポートも、外部開発者とともに目指す。Microsoftは多数の開発者がクラウドサービスやIoT(モノのインターネット)でChakraCoreを採用し、ChakraCoreの発展に貢献してくれることを期待するとしている。
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