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Microsoftの「Cortana」にメールを“読んで”リマインダーを設置する機能追加へ

» 2016年01月26日 07時26分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Microsoftは1月25日(現地時間)、「Windows 10」のパーソナルアシスタント「Cortana」の2つの新機能を発表した。まずはWindows Insider Preview版の次期アップデートで追加する。将来的にはAndroidおよびiOSアプリにも追加する計画。

 1つは、ユーザーのメールの内容をスキャンして、相手と何かを約束したり、予定を決めたりしたことが分かるとリマインダーのカードを作成するというものだ。例えば同僚に「今日中に新しいレポートを送るよ」と書くとそれを検知し、メール送信直後にカードのプッシュ通知で「ジェイソンにさっき送った『今日中に新しレポートを送るよ』のリマインダーを作りますか?」と尋ねてくる。ユーザーはこの段階でリマインダーを作らないこともできる。

 cortana 1 メールの内容からリマインダーを作成する

 米GoogleのInboxと同様に、オンラインショッピングサイトからの発送通知などもリマインダーにする。

 メールの内容からユーザーに先回りして(プロアクティブに)通知する機能としては米GoogleのAndroid OSの「Now on tap」や米AppleのiOS 9の「Proactive Assistant」などがあるが、CortanaはNow on tapのようにホームボタンの長押しなどは必要ない。AppleのProactive Assistantにはメールの内容を読む機能は今のところない。

 もう1つは、カレンダーに誰かが予定を追加し、その予定がユーザーの日常的な行動パターンから外れている場合、警告を表示するというもの。例えば朝型人間のユーザーのカレンダーに同僚から午後7時のミーティングへの招待があると警告する(時間を繰り上げてもらうよう交渉できる)。また、(既に退社後の)夜8時に上司が翌朝7時のミーティングを設定した場合も警告してくれるので、いつもより早く家を出るといった対処が可能になる。

 cortana 2 早朝ミーティングの予定が入りましたが大丈夫ですか?

 これらの機能は設定で完全にオフにすることもできる。Cortanaにメールを読まれるのが嫌な人は、オフにしたいかもしれない。なお、MicrosoftがThe Vergeに語ったところによると、Cortanaによるメールスキャンは端末内で行われるので、リマインダーの設定を許可するまではユーザーデータがMicrosoftのサーバに送られることはないという。

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