ITmedia NEWS > ネットの話題 >

“ベッキー騒動”も思わぬ効果? 競争激化のMVNO市場、「mineo」が打ち出す次の手(2/2 ページ)

» 2016年01月28日 10時00分 公開
[片渕陽平ITmedia]
前のページへ 1|2       

“ベッキー騒動”で思わぬ効果? マスマーケティングにも注力

photo 津田和佳グループマネージャー

 「mineo」は2014年のサービス開始から1年半で加入者19万人に。昨年12月に総務省のタスクフォースが打ち出した方針は「MVNOへの追い風になっている」(津田マネージャー)と、今後も市場は拡大すると予想する。

 だが同時にMVNO市場の競争も激化。「ここ1〜2年でトップシェアに食い込む必要がある」(津田マネージャー)とポジション確立は急務。コアなファンユーザーの囲い込みに限らず、格安SIMへの関心度が高くない「マジョリティー層」を対象に、認知度の向上も図っていく。

photo 1年半で加入者は19万人に
photo 市場は5年で2000万回線になると予想
photo マジョリティー層への認知拡大が課題

 ユーザーは「『楽天モバイル』や『イオンスマホ』など、認知度が高く、身近に聞いたことのある端末を選びがち」(津田マネージャー)。ファンユーザーの満足度を高める施策と同時に「CMやキャンペーンなど、マスマーケティングにも注力する」という。

 同社は新春早々、思わぬ注目を浴びた。CMキャラクターに起用したタレント・ベッキーさんの交際報道がきっかけだ。同社がCM出演契約を更新しない方針を明らかにしたことも芸能マスコミなどに報じられた。

 津田マネージャーは「社内で議論した結果」と言い、「準備していたものをやり直す必要があり、バタバタしている」と現状を明かす。一方、社内では「ニュースに『mineo』が取り上げられた」など、思わぬ効果が話題になったという。今後は商戦期に向け、新たなプロモーションを用意する方針だ。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.