レノボ・ジャパンは2月9日、「ThinkPad X1 Tablet」など「X1ファミリー」4製品を発表した。特に日本市場で人気の高い1.0〜1.2キロの薄型軽量モデルを拡充し、ビジネスPCとしてのニーズに応える。
キーボードカバーと併用し、マルチモードPCとして使える脱着モジュール方式の「ThinkPad X1 Tablet」は、X1シリーズに共通するシャープなボディに12インチディスプレイを搭載。厚さ約13.7ミリ、重さは本体のみで約780グラム/キーボード付きで1.07キロという薄型軽量化を実現した。
最大10時間のバッテリー稼働時間をさらに5時間延長するバッテリーモジュールや、本体から直接映像、スライドを投影できるプロジェクターモジュール、空間の立体計測ができる3Dカメラモジュール――などオプションアイテムを活用して機能拡張できる。直販価格は18万8000円(税別)から。
「ThinkPad X1 Yoga」は、画面が360度回転するYogaスタイルのノートPC。ディスプレイサイズは14インチ、薄さは約16.8ミリ、重さ約1.27キロとなっている。タブレットモードにするとキーボード面がフラットになり、引っ掛かりや誤操作を防ぐ「Lift'n' Lock」キーボードを採用する。今夏にはOLED(有機ELディスプレイ)を採用したモデルも追加する予定だ。直販価格は21万1000円から。
「ThinkPad X1 Carbon」は、14インチディスプレイを搭載しながら、重さ1.18キロと先代に比べ10%軽量化。ディスプレイのWQHD対応、最大16GBのメモリ、USBポートを3口搭載――などビジネスユーザーに向けた機能を強化する。直販価格は21万8000円から。
シリーズ初のデスクトップPCとして「ThinkCentre X1」も登場。洗練されたデザインと高い静音性、冷却効果をうたい、ビジネスシーンはもちろんホテルのフロントや接客業のカウンターなど、人の目に触れる場所での利用も想定しているという。直販価格は16万9000円から。
ThinkPadのデザインに20年以上にわたり携わってきたデイビッド・ヒル チーフデザインオフィサーは、「今回のX1ファミリーはこれまでの仕事の中で最も興奮したものの1つ。一目で分かる黒と赤のアイデンティティーを軸に、デザイン哲学を結集した集大成として、アートの域に高めた。ThinkPadのデザインは常に前作を越えることを目指した、完璧を目指す終わらない旅」と、新たなプレミアムモデルに込めた思いを語った。
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