米大統領選挙の共和党候補、ドナルド・トランプ氏の発言を学習・まねして“本物そっくり”の発言をするTwitterのbot「DeepDrumpf」を、米マサチューセッツ工科大学(MIT)が公開している。
MITのコンピュータ科学・人工知能研究所(CSAIL)のブラッドリー・ヘイズさんがディープラーニングの技術を用いて開発。トランプ氏の勝利演説や討論会の文章などのデータを人工知能(AI)が学習し、元の構造を反映するように、単語レベルで文章を再構成している。
ツイートの頭文字はランダムで選択し、例えば「M」で始める場合は「A」「K」と続き、選挙戦のスローガン“Make American Great Again”となる可能性が高いという。1つの文章を作成し終わると、次の文章を作成し始め、上限の140字まで作業を繰り返す。
botとして公開した3月4日には、本物のトランプ氏のツイートにリプライ。「メーン州ポートランドの党員集会に2時間後には到着する」といった内容に対し、「間違いなく、彼らは今すぐに金を払うだろう。私は大金持ちだ。ああ、彼らを支援して手中に収めたい」などと返信している。
開発者のヘイズさんは、CSAILのサイトで「トランプ氏の言葉遣いは単純化される傾向にあるので、最も扱いやすい候補者だと思った」とコメント。「このbotによって、ロボット研究のコンセプトをより深く学べて、しかも少しだけ面白おかしくできる」と締めくくっている。
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