大学入試センター試験の後継となる「大学入学希望者学力評価テスト」に人工知能(AI)を導入する――という方針を文部科学省が明らかにしました。
導入は2020年を見込むとのこと。文章の長さや語彙数などを基準に、瞬時に採点を行うことで、数十万人分の答案を短時間で処理できるそうです。ちょっと疑問に思う点もありますが、実際、予備校の模擬試験などでも「キーワードが入っていれば加点」「長すぎると減点」といった項目で採点していた記憶もないこともないような……。そう考えると、現実味のある採点方法なのかもしれません。
記事内では「日本語は、同じ単語でも別の意味を表す場合もあるため判定が難しい」と述べられていますが、IBMのWatsonのように、自然言語のニュアンスを理解して、異なる言葉でも同じように意味を解釈する――といった技術もあるので、この点も意外と問題ないのでは。
僕が高校生だった時、期末テスト後に職員室の前を通りかかると、「もう採点したくな〜い!」「答案が増える〜!」と悲鳴が聞こえてきたこともありましたが、採点者が重労働から解放される日も近いのかもしれません。
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