米Googleが、米Amazon.comのヒット商品「Amazon Echo」と競合する類似端末を準備中──。米The Informationが3月24日(現地時間)、Alphabet(Googleの親会社)傘下のNestに関する記事の中でそう報じた。
Amazon Echoは、Amazonが2014年11月に199ドルで発売したWi-Fi/Bluetoothで接続するスピーカー兼スマートホーム端末。パーソナルアシスタント「Alexa」で音声による命令に対応するのが特徴だ。米Appleの共同創業者であるスティーブ・ウォズニアック氏も高く評価している。
The Informationによると、NestはGoogleのEcho対抗製品プロジェクトへの参加を希望したが、Googleのチームが拒否したという。Googleは独自のパーソナルアシスタント機能「Google Now」を採用するとみられる。
“iPodの父”として知られるトニー・ファデルCEO率いるNestは、Google傘下に入って以来、あまり新製品を発表していない。同社が昨年6月に買収した監視カメラメーカーNest Labsのグレッグ・ダフィCEOは2月に同社を離れた。
Googleは2015年8月にEchoに似た形状のWi-Fiルータ「OnHub」を発売したが、OnHubにはEchoにあるような音声検索機能などは搭載されていない。OnHubは、Nestが中心となって推進しているスマートホームプロジェクト「Brillo」の一環だ。
The InformationはEcho対抗製品の発表時期などについては触れていないが、早ければ5月に開催のGoogle I/Oで披露されるかもしれない。
変更履歴:ウォズニアック氏の名前が「スティーブン」になっておりました。お詫びして訂正いたします。[2016/3/25 16:30]
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