大好きだったLINE POP、久しぶりにやってみるか……そう思って今回、ダウンロードし直してみたところ、見覚えのない機能がてんこ盛りで面食らった。「ミニモン」や「クエスト」など、2012年当時にはなかった機能がたくさん加わっていたため、あれほどやり込んだゲームのはずなのに、何をどうしていいか分からず戸惑ってしまった。
「ミニモン」は、「ゲームプレイを応援してくれるお助けペット」らしく、「限定ミニモン」などレアキャラもいるようだ。複数のミニモンを掛け合わせて「合成」すれば、より強いミニモンを誕生させられるという。
「デイリーリーグ」という仕組みもある。ゲームのスコアを、LINEの友人ではなく見知らぬユーザーとのランキング形式で競うものだ。LINEの友人が誰も遊んでいなくても、ランキングを楽しむための工夫のようだ。
ゲームをやり込んでレベルを上げたり、良いスコアを獲得すると、タワーをどんどん昇れるという「クエスト」や、日ごとのミッションをクリアすればアイテムがもらえるという「ミッション」のシステムも加わっていた。
今回の報道で問題とされた「宝箱の鍵」も、12年当時にはなかったものだ。
有料アイテムも激増していた。12年当時に購入できたのは、ゲームのプレイ回数を増やす「ハート」と、ゲームを有利に進める「レアアイテム」ぐらいだったと記憶しているが、今は、「宝箱の鍵」やミニモンの召喚・合成・進化など、さまざまなアイテムやイベントが有料で手に入る。ゲーム内通貨も当初は「ルビー」だけだったのが、今は「POPコイン」が追加されておりややこしい。
これらの新機能は、いつ実装されたのだろうか。調べてみると、ミッションは13年5月、宝箱は同年7月、ミニモンとPOPコインは同年9月に追加されていた。LINE POPのブームがかなり下火になったころで、残っているユーザーを飽きさせないよう、新機能をどんどん追加していったのかもしれない。
機能も課金要素もてんこ盛りの今のLINE POPは、記者が3年前に好きだった「友達みんなで遊べる簡単なゲーム」ではなくなってしまっていた。
ソーシャルゲームはアップデートによって姿を変えられる。懐かしいゲームをひさびさにプレイしてみたら、あのころの思い出がよみがえった――こんな感慨をソーシャルゲームで得るのは、もしかしたら難しいのかもしれない。姿を変えてしまったLINE POPに寂しさを感じながら、こう思った。
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