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「LINE POP」で3年ぶりに遊んだら、違うゲームになっていた……「クエスト」に「ミニモン合成」って何だ!?(2/2 ページ)

» 2016年04月08日 14時00分 公開
[岡田有花ITmedia]
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今は複雑なやり込みゲーに 課金要素も増え

画像 パズル画面はそれほど変わっていないが……

 大好きだったLINE POP、久しぶりにやってみるか……そう思って今回、ダウンロードし直してみたところ、見覚えのない機能がてんこ盛りで面食らった。「ミニモン」や「クエスト」など、2012年当時にはなかった機能がたくさん加わっていたため、あれほどやり込んだゲームのはずなのに、何をどうしていいか分からず戸惑ってしまった。

 「ミニモン」は、「ゲームプレイを応援してくれるお助けペット」らしく、「限定ミニモン」などレアキャラもいるようだ。複数のミニモンを掛け合わせて「合成」すれば、より強いミニモンを誕生させられるという。

 「デイリーリーグ」という仕組みもある。ゲームのスコアを、LINEの友人ではなく見知らぬユーザーとのランキング形式で競うものだ。LINEの友人が誰も遊んでいなくても、ランキングを楽しむための工夫のようだ。


画像画像画像 「ミニモン」というお助けキャラがいて、「限定ミニモン」なるものもあるらしい


画像 友だちランキングをみると、記者以外に遊んでいる人は誰1人おらず、代わりにくまのキャラクター「ブラウン」の食べ物バージョンが多数ランクインしていた(4位が記者)
画像 あのころ一緒に遊んだ友人はみんな「眠っている友人」に
画像 友人の代わりに、見知らぬユーザーと「デイリーリーグ」で競える

 ゲームをやり込んでレベルを上げたり、良いスコアを獲得すると、タワーをどんどん昇れるという「クエスト」や、日ごとのミッションをクリアすればアイテムがもらえるという「ミッション」のシステムも加わっていた。

 今回の報道で問題とされた「宝箱の鍵」も、12年当時にはなかったものだ。

 有料アイテムも激増していた。12年当時に購入できたのは、ゲームのプレイ回数を増やす「ハート」と、ゲームを有利に進める「レアアイテム」ぐらいだったと記憶しているが、今は、「宝箱の鍵」やミニモンの召喚・合成・進化など、さまざまなアイテムやイベントが有料で手に入る。ゲーム内通貨も当初は「ルビー」だけだったのが、今は「POPコイン」が追加されておりややこしい。


画像 レベルを上げて棟を登る「クエスト」
画像 毎日設定される「ミッション」
画像 「宝箱」と、開けるための「宝箱の鍵」も

画像 「宝箱の鍵」は仮想通貨「ルビー」か「POPコイン」で購入できる

 これらの新機能は、いつ実装されたのだろうか。調べてみると、ミッションは13年5月、宝箱は同年7月、ミニモンとPOPコインは同年9月に追加されていた。LINE POPのブームがかなり下火になったころで、残っているユーザーを飽きさせないよう、新機能をどんどん追加していったのかもしれない。

 機能も課金要素もてんこ盛りの今のLINE POPは、記者が3年前に好きだった「友達みんなで遊べる簡単なゲーム」ではなくなってしまっていた。

 ソーシャルゲームはアップデートによって姿を変えられる。懐かしいゲームをひさびさにプレイしてみたら、あのころの思い出がよみがえった――こんな感慨をソーシャルゲームで得るのは、もしかしたら難しいのかもしれない。姿を変えてしまったLINE POPに寂しさを感じながら、こう思った。

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