米Amazon.comは4月7日(現地時間)、毎年恒例の株主向け年次書簡を公開した。米証券取引委員会(SEC)のWebサイトで閲覧できる。
ジェフ・ベゾスCEOはこの書簡で、Amazon Web Services(AWS)が10周年を迎え、年間売上高が100億ドルを突破したと発表した。AWSの成長速度は、本業のオンライン小売り業よりも早かったという。同氏は、オンライン小売業とクラウドサービス事業は一見まったく違うように見えるが、Amazonの企業文化である顧客重視、発明と開拓への熱望、失敗を恐れないことが背景になっている点で同じだと語った。
同氏はAWS、Amazonプライム、Amazonマーケットプレイスを同社の3本柱と表現し、それぞれの状況と今後について説明した。
ベゾス氏はまた、批判されることが多い同社の企業文化について、企業文化というものは人や出来事の積み重ねで長い時間をかけて形作られるもので、簡単に変えられないとし、ある企業文化に馴染む人もいれば受け入れられない人もいると語った。「われわれのアプローチが(われわれにとっては正しいが万人にとって)正しいとは主張しない。われわれは20年以上かけて、このアプローチを好む人々を集めてきた」と説明した。
Amazonは同日、公式ブログで、AWSを13年にわたって統括してきたアンディ・ジャシー上級副社長をAWSのCEOに、2000年から運営担当上級副社長を、2012年からコンシューマー事業担当上級副社長を務めるジェフリー・ウィルケ氏をWorldwide ConsumerのCEOにそれぞれ任命すると発表した。ブログによると「これは組織再編ではなく、両氏が長年担ってきた役割の再認識を意味する」という。
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