米Appleと独SAPは5月5日(現地時間)、提携を発表した。企業向けにSAPのPaaS(サービスとしてのプラットフォーム)「SAP HANA」をiPhoneとiPadで活用できるようにするのが目的だ。
SAP HANAは、企業システムにおけるOLTP(オンライントランザクション処理)などの基幹系とOLAP(オンライン分析処理)などの情報系の業務アプリケーションを単一基盤でリアルタイムに実行するためのプラットフォーム。世界で約31万の企業や組織がSAPのサービスを利用している。
この提携で、SAPがAppleの開発言語「Swift」を使ってiOSアプリを開発する他、企業顧客がオンプレミスなiOSアプリを開発するためのSDKとトレーニングプログラムも提供する計画だ。
Appleのティム・クックCEOは発表文で、「この提携でiOSのイノベーションおよびセキュリティをSAPのビジネスソフトの深い知識と統合して顧客に提供することにより、企業におけるiPhoneとiPadの使い方を変革することになるだろう」と語った。
Appleは2014年7月に米IBMと提携し、IBMも企業向けのiOSアプリを提供している。
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