米Microsoftは6月16日(現地時間)、“プラットフォームとしてのチャット”を手掛ける米新興企業Wand Labsを買収したと発表した。買収総額などの詳細は公表されていない。
Microsoftは、「この買収で、サティア・ナデラCEOが掲げる“プラットフォームとしての会話(Conversation as a Platform)”のビジョンと戦略を加速する」という。
Wand Labsは2013年創業のカリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置く非公開企業。創業者でCEOのビシャル・シャルマ氏は、LinkedInによると、米Googleでパーソナルアシスタント「Google Now」の開発に携わった経験を持つ。主要サービスはアプリ開発者向けの、アプリの機能をチャットアプリ「Wand」上の会話で操作できるようにするプラグインAPIで、まだテスト段階だった。Wandは、例えば会話中にレストランを探して予約したり、YouTubeの映画のトレーラーを共有した後で映画のチケットを購入したり、Nestのサーモスタットを操作したりできるようになるはずだった。完成していれば、米GoogleのAlloの競合になっていたかもしれない。
同社はこれらのサービスの開発を終了し、Microsoftの知的エージェントやコグニティブサービスの開発に参加する。
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