今回、幼児期〜小学生の頃のカラー写真で見たことがないものが数十枚出てきたのだが、その多くは退色した、赤茶けた色になっていて、もともとがカラーであったことに気づかないレベルだった。こういうものは、場合によっては連載第2回で取り上げたモノクロ写真カラー化サービス「siggraph2016_colorization」を使ったほうがいいのかもしれない。
ちなみにこのサービス、カラー化するときのフレーバーというオプションがあるのに気づいた。
city1、city2、sky1、architecture1、architecture2、night1、sunset1、sunset2というオプションがあり、大域特徴を別の画像からのものに置き換えるそうだ。これで色味が変わるので、変換されたイメージに不満がある場合にはいろいろ試してみるとよいだろう。
そんな状況を打破すべく、MacとiOS向けに出ているPixelmatorというソフトが、レイヤーも使えてPhotoshopっぽくて、修復ツールとか一通り揃っているみたいなので使ってみることにした。肌色の部分を選択して新規レイヤーにし、背景部分と肌色の部分の色をそれぞれ調整するといった、非常に手間のかかることをやってみた。モノクロ写真をカラー化したり、うまくいくものもあるのだが、今回の退色カラー写真については、思い通りにいかない。
ネットで検索したところ、退色した写真を修復するには、Photoshopがいいらしいということがわかった。Photoshopはだいぶ前のバージョンを持って入るのだが、ライセンスの移行とかが面倒なので、PhotoshopとLightroomが使える月々980円のフォトグラフィプランを導入し、Adobe CCに移行してみた。
これが大正解で、こんなに簡単に色調整ができるのなら最初からやっておけばよかったと反省。
1、2、3、4の4ステップで出来ちゃう。
1. 「色調補正を追加」から「レベル補正」アイコンを選んで調整レイヤーを追加
2. 左上のスポイトを選び、元画像の「黒いはずの部分」をクリックする
3. その下のスポイトで、元画像の「グレーなはずの部分」をクリック。これは黒髪でよいらしい
4. 一番下のスポイトで、元画像の「白いはずの部分」をクリックするのだが、これは白ソックスやブラウスでいける
これだけで、本来の色をかなり取り戻せる。
Photoshopすげー。さすがノール兄弟。ILMでスターウォーズ作ってただけのことはある。
不足している色については、範囲を選択して別レイヤーにし、そこで色を調整していく。階調が不足しているためブロックノイズみたいになったところは、ぼかしツールでなめらかに。そんなことも試してみた。奥が深い。Photoshopは2.0、3.0、5.5、CS、Elementsといろいろ買ってきたけど、なにもわかっちゃいかなかったのだ。
板橋駅の花壇の前でポーズをしている妻の背景には、不二家、八千代信用金庫の看板が見える。この当時の店舗や看板の色が分かれば、そこの色を追加することもできるだろう。いまのところまだ見つかっていないが、写り込んだものをヒントに日時を特定していく楽しみもある。
色が鮮明になった思い出をフォトブックに仕立てて義母に見せれば、また何か新しいことがわかるかもしれない。そんな期待もある。
夢見た世界を求めて再開したPhotoshopの旅はまだ途中。その成果を背景に、また妻の歌声とデュエットしてみた。
昨日、VufineというARライクなガジェットが届いた。メガネに装着して、HDMI接続したデバイスの映像を表示させるデバイスだ。ただ表示するだけなのでARとは言えないが、スマートフォンを操作することでそれに近い体験は得られる。ぼくはLightning-HDMIケーブルを使ってiPhone 6s Plusとつなげるつもりだ。
発掘した写真、新たに作ったミュージックビデオを、妻がかつて住んでいたところ、一緒に歩いた思い出の場所とオーバーレイさせるセンチメンタルジャーニーに、このVufineを使ってみようと思っている。Pokemon GOでも試してみるけどね。
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