Google検索の結果が数カ月中に、モバイルとデスクトップで異なるものになるかもしれない。
米GoogleでWebマスタートレンドアナリストを務めるゲイリー・イリエス氏が米Forbes主催のITカンファレンス「Pubcon」で、デスクトップ向けとは別に、新たにモバイル向けインデックスを構築すると語ったと、米Search Engine Landをはじめとする複数のメディアが10月13日(現地時間)に報じた。
イリエス氏は、モバイル向けのインデックスをデスクトップ向けとは別に構築する計画を明らかにした。このインデックスは検索エンジンがクエリーに反応するために使うメイン、あるいは“プライマリ”なインデックスになるという。デスクトップ向けインデックスも並存するが、モバイル向けの方が内容が常に新しいものになる。
カナダのマーケティング関連メディアThe SEM Postは、これは、モバイル版のWebページをインデクシングするという意味だと説明する。Googleは現在、モバイル端末で表示する検索結果にも、デスクトップ版Webページのランキングを使っているが、この計画が実施されると、モバイルでの検索結果にはモバイル版Webページのインデックスが使われることになる。
デスクトップとモバイルで同じコンテンツのWebページを表示している場合は問題ないが、“モバイルフレンドリー”にするためにモバイル版で構造化データやリンクを削除しているWebオーナーは注意が必要だ。
Googleは2015年10月、モバイルからの検索がデスクトップからを上回ったことを明らかにし、Webオーナーにサイトのモバイルフレンドリー化を促してきた。イリエス氏によると、現在検索結果の85%以上がモバイルフレンドリーなWebページのものという。
Googleは、Webページのモバイル高速化規格「AMP」対応も推進している。モバイル専用インデックスでは、AMPに対応しているかどうかもこれまで以上にランキングに影響しそうだ。
イリエス氏はThe SEM Postに対し、変更の具体的な日程や詳細については今後公式ブログで告知していくと語った。
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