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高速ブロードバンドプロジェクト「Google Fiber」の拡張凍結

» 2016年10月26日 12時42分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Alphabet傘下のGoogle Accessは10月25日(現地時間)、2010年から米国で取り組んできた高速ブロードバンド提供プロジェクト「Google Fiber」の提供地域の拡大を終了すると発表した。計画していた10都市への提供を断念する。

 fiber 1 グレイのドットの都市にはGoogle Fiberが来ない

 Google Fiberは、Googleが選定した都市の住民に低価格でブロードバンド接続環境を提供するというプロジェクト。2012年のカンザス州カンザスシティでの提供が最初で、現在は9都市で実施している。

 fiber 2 Google Fiberのプラン例

 同社のクレイグ・バラットCEOは公式ブログで、Google Accessの売上高は増加しており、順調だが、高速インターネット実現という目標のために、製品戦略を変更する必要が出てきたと説明する。

 Alphatbetは第1四半期の業績発表で、Google Fiberは同社の売上高に貢献しているものの、インフラ投資でコストがかさんでいるとも説明した。

 バラットCEOはまた、同職を退くことも発表した。「ラリー(Alphabetのラリー・ペイジCEO)に引き止められたのでアドバイザーとして留まる」という。後任については触れていない。

 米Recodeによると、Google Accessでは大規模なリストラも計画されているという。

 Alphabetの第3四半期の業績発表は、27日の予定だ。

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