家電ベンチャーのUPQは11月1日、65インチのIPS液晶を搭載した4Kディスプレイ「Q-display 4K65 Limited model 2016/17」(以下、Q-display 4K65)を発表した。同日15時から二子玉川 蔦屋家電の店頭とECサイトで予約を受け付け、15日から順次発送する。100台限定で、価格は14万9000円(税別・送料込)
これまでに同社が発売したディスプレイ「Q-display 4K50」「Q-display 4K50X」の後継モデルで、ディスプレイサイズを65インチに大型化。LG製の4K(3840×2160ピクセル)のIPS液晶を採用し、178度の広視野角を実現した。明るさは300カンデラ。外部インタフェースには4K/60Hz出力対応(HDCP 2.2)のHDMI2.0ポートを4基備える。地デジチューナーを非搭載とし、低価格を実現しているコンセプトは従来製品と同様だ。
本体カラーは、蔦屋家電のイメージカラーであるガンメタリックの1色展開。サイズは804(幅)×1461(奥行き)×82(高さ)ミリ、重さ約19.2キロ(いずれも本体のみ)。
UPQは、2015年に大手メーカー出身の中澤優子さんが立ち上げた家電ブランド。これまでにスマートフォンやカメラ、モバイルバッテリー付きスーツケースなど、「スペック以外でも語れる家電ブランド」という独自性や低価格を特徴とする商品を展開している。
今回の新製品は、同社製ディスプレイとしては3機種目。だが「Q-displayは蔦屋家電の店頭に置いていただけないと思っていた」――UPQの中澤優子社長は、二子玉川 蔦屋家電で開かれた製品発表会でそう話す。
15年に発売し、蔦屋家電にも展示されていた初代モデル・Q-display 4K50は、液晶の表示が大幅に遅延するという不具合があり(アップデートで解決済み)、蔦屋家電側からも「(展示機を)早く持って帰ってくれ」といわれていたという。「製品を回収しに伺ったら、ディスプレイが後ろを向いてショボーンと置かれていた」(中澤社長)
「蔦屋家電では、もうディスプレイの話はできない……」とまで思っていたところ、蔦屋家電側が(次期モデル)Q-display 4K50Xの試作機を見せてくれと積極的に声をかけてくれたという。
設立間もない家電メーカーであるUPQ。初代製品で失敗を犯しながら、なぜ商品を取り扱い続けるのか。二子玉川 蔦屋家電 家電MD Leaderの木崎大佑さんはこう話す。
「蔦屋家電も15年5月にオープンしてから1年6カ月経過したが、われわれも業界を変えていきたいという思いで店を立ち上げた。UPQも新しいメーカーの在り方を追求しており、同じような仲間として一緒にがんばっていきたいと思った」(木崎さん)
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