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» 2016年11月02日 16時43分 公開

最新英語男声ボカロ「CYBER SONGMAN」に人間歌うマンが挑んでみた(1/2 ページ)

ヤマハが米国男声VOCALOIDを出してきたので、英語曲を歌うシンガーとして戦いを挑んでみたのだが。

[松尾公也,ITmedia]

 10月末にヤマハが突然、新たな英語VOCALOIDを発売した。VOCALOID4が出てすぐに発売された米国女声ボカロCYBER DIVAと対になるべき製品で、米国発音の男声ボカロ。男声だからDIVOにすべきじゃないかとも思ったが、それだと発音はDEVOと同じ。テクノしか歌えなくなってしまうのが理由だろうか。ビレッジピープルとか西城秀樹とかをやらせるべきなのか。

photo 面構えはCYBER DIVAに引き続きサイバーな感じ

 それはさておき、英語音源となれば自分の歌と比較して試してみたくなるの。さっそく購入してみた。ダウンロード販売のみで、1万800円(税込み)。VOCALOID SHOPから購入できる

 昔、自分が歌って妻がコーラスをつけた曲のGarageBandファイルがiPhoneに残っていたので、それを使うことにした。曲はジャーニーの「Who's Crying Now」。米国人男性歌手(スティーブ・ペリーね)だからCYBER SONGMANも文句ないだろう。AメロとBメロを、最初はCYBER SONGMAN、次を人間歌うマンこと自分が歌っている。合成音声と人間音声との違いが明確にわかっていいのではないかと思う。残りは自分が歌っている。さすがに全部「調教」するのはしんどいのでパスした。

photo VOCALOID Editorで入力した「Who's Crying Now」

 もう1曲試してみた。こちらは、自分のボーカルをGarageBandで多重録音したものから、主旋律の部分だけをCYBER SONGMANに入れ替え。Simon & Garfunkelの「Scarborough Fair」だ。いかに人の歌に馴染むかという実験だ。

photo VOCALOID Editorで入力した「Scarborough Fair」

 ここまで自然になってくると、逆に気になってくるのがビブラート。VOCALOIDのデフォルトのビブラートはどのパターンを使っても不自然。なので、PIT(音高のカーブ)を手描きすることになるのだが、非常に手間がかかる。簡単に自然なビブラートにするには、歌った声の音高と音量を転写する「ぼかりす」の英語版が必須だと思うのだが、そろそろいかがだろうか。

 CYBER SONGMANの品質は、これまでの男声VOCALOIDの中でベストといっていい。声質だけでいったらVOCALOID2のときのBig-Alのほうがいい感じもするし、声にざらつきがあったり、高音域ではパワーが出ないなどの問題はあるが、なにより発音の自然さがよい。英語VOCALOIDはこもる発音と二重母音の音の遷移が不自然で、しかし修正することが難しいという問題があった(OPEやGENなどでごまかすくらいしかできなかった)が、このボイスバンクならばその必要はほぼなくなるはずだ。

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