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ピーター・ティール氏、トランプ次期大統領の政権移行チームに正式参加

» 2016年11月13日 06時36分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 シリコンバレーの著名投資家、ピーター・ティール氏(49)が、ドナルド・トランプ次期米大統領の政権移行チームに参加することが、11月11日(現地時間)、正式に発表された。

 thiel 1 共和党大会で演説するピーター・ティール氏

 政権移行チームは、大統領就任(2017年1月20日)までの、前政権からの業務引き継ぎおよび新体制構築を担う組織。一般に移行チームのメンバーが閣僚や補佐官になることが多い。

 チームの責任者には、うわさされていたニュージャージー州知事のクリス・クリスティー氏ではなく、次期副大統領のマイク・ペンス氏が指名された。クリスティー氏はルドルフ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長などとともに副委員長を務める。

 チームには、トランプ氏の長女とその夫、長男と次男の4人の身内も含まれる。また、選挙対策本部のCEOを務めた保守系ニュースサイトBreitbart Newsの会長、スティーブン・バノン氏も加わった。

 thiel 2 発表されたチームメンバー

 ティール氏は米PayPalの共同創業者の1人で、2002年にPayPalを米eBayに売却して獲得した資金を基に幾つかの企業を立ち上げた。また、Facebook、LinkedIn、Tesla、Spotifyなど多数の企業に投資している。Facebookでは取締役も務める。会長を務めるビッグデータ解析企業Palantir Technologiesは多くの政府機関のデータ解析を請け負っている。

 同氏は自分がゲイであることを報じた米メディアGawker Mediaを提訴したハルク・ホーガンことテリー・ボレア氏を支援することで、結果的にGawkerを破産に追いやったことでも知られる。トランプ氏支持の共和党大会でのスピーチで、自分がゲイであることをカミングアウトした。

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