韓国Samsung Electronicsは11月14日、米音響機器メーカーHarman International Industries(以下、Harman)を買収することで合意したと発表した。買収総額は約80億ドル(約8560億円)で、2017年半ばに完了の見込みだ。
Harmanは自動車向けインターネット接続サービス(コネクテッドカーサービス)で知られており、Samsungは同社買収により、米Googleや米Appleが先行する自動車分野に本格的に参入する狙いだ。
一般にはJBLやharman/kardonブランドのヘッドフォンやオーディオ機器で知られるが、Harmanはコネクテッドカー市場の主力企業であり、現在3000万台以上の自動車に同社のシステムが搭載されているという。トヨタ、BMW、Audiなどを顧客に持つ。同社の過去1年の売上高70億ドルの約65%は自動車向け部品事業が占める。
買収完了後、HarmanはSamsug傘下の独立した企業として存続する。
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