見つけたシミを隠すために、専用のプリンタがユーザーごとに合ったメイクアップシートを印刷する。メイクアップシートは、外科手術などで内蔵の癒着を防ぐために用いる「ナノシート」の上に、ファンデーションのような化粧顔料を塗布したものだ。シートの印刷には、有機ELテレビの表面にフィルムなどを印刷する同社の技術を転用したという。
早速、印刷されたシートを貼ろうと思ったところ、現時点では顔料をシートに定着させるために、1日ほど自然乾燥させる必要があるという。今回は、事前に用意されたシートを貼ってもらうことにした。
貼るときは、専用のカップの内側にシートを敷き、水をよく吹き付けてから頬にカップごと密着させる。貼った直後は、濡れたタオルを顔にのせたような、ひんやりとした感触がしたが、すぐに水分が蒸発し、肌になじんだ。数分後には違和感も消え、貼っていることを忘れるほどだった。
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