元素名を決める国際純正・応用化学連合(IUPAC)は11月30日(日本時間)、理化学研究所が発見し、命名権を獲得していた113番元素の名称を「ニホニウム」(nihonium、元素記号は「Nh」)に正式に決定した。新元素の認定・命名はアジアでは初めて。
同元素は、九州大学の森田浩介教授らが2004年7月、初めて合成に成功した。ロシアと米国の共同研究グループも別の手法で合成し、発見の優先権を主張していたが、15年12月に日本が命名権を獲得。理研が元素名案を「ニホニウム」、元素記号案を「Nh」と決め、16年3月にIUPACに提案していた。
森田教授は「日本発、アジア初の元素名が人類の知的財産として将来にわたり継承される周期表の一席を占めることになりました。研究グループの代表として大変光栄に思います」とコメントしている。
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