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「悪質な転売行為、最小化したい」 イベント管理サービス「Peatix」にチケット再販機能

» 2016年12月07日 15時00分 公開
[ITmedia]

 イベントチケットの販売や入場管理などができるWebサービス「Peatix」(ピーティックス)を運営する日系ベンチャーの米Peatixはこのほど、チケット購入者が、第三者にチケットを再販できる機能を正式公開した。主催者が再販価格の上限を設定できる機能などを備え、「社会問題になっているチケット転売の問題解決に寄与できる」としている。

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 Peatixは、誰でも簡単にイベント管理やチケット販売・集客が行えるサービス。小規模な勉強会から大規模なライブイベントの管理までさまざまな用途に使われており、2011年の公開以降、日本や米国など27カ国で、のべ15万を超えるイベントで300万人に活用されてきたという。

 チケット再販機能は、イベントに行けなくなった人がほかの参加者にチケットを譲れる機能で、主催者が設定した場合のみ利用できる。主催者がチケットの再販価格の上限を設定でき、定価以上の取引の利益は再販者と主催者で分配する。価格に上限を設定することで転売目的でのチケット購入のメリットを少なくし、転売の利益が主催者側に還元させる仕組みにした。

 Peatixを使ったイベントでは従来から、チケットを購入した人が行けなくなり、キャンセルもできないまま空席が発生してしまう――という問題が発生しており、これを解決するために開発した。「イベントに参加できなくなった人にチケットの再販売の機会を提供するだけではなく、社会問題となっている悪質な転売行為を最小化することが目的」としている。

 チケットを購入したものの公演に行けなくなった場合、希望者に再販売できる仕組みは、「チケットぴあ」も提供しているが、利用できるイベントは一部に限られ、再販売価格は定価に限っている。

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