米活動量計大手のFitbitは12月7日(現地時間)、競合する米Pebble Technologyの資産の一部を買収したと発表した。買収するのは主要な開発チームメンバーと知的財産権。詳細は公表されていないが、Bloombergによると買収総額は4000万ドル以下という。
Pebbleは同日、Pebbleブランドの端末およびサービスの終了を発表した。同社は2012年に米Kickstarterで初代「Pebble」のプロジェクトを成功させて以来、Kickstarterで幾つかのプロジェクトを展開してきた。
今年5月に立ち上げた「Pebble 2」「Pebble Time 2」「Pebble Core」のプロジェクトは進行中だったが、これも中止になる。Pebble 2は既に出荷しているが、他の2モデルについては出荷はキャンセルになり、支援者への払い戻しが実施される。
Pebbleのエリック・ミジコフスキーCEOは公式ブログで、「これまで200万台以上のPebbleを世界に提供してきたけれど、Pebbleはさまざまな理由で、もう独立企業としてやっていけなくなった。(中略)(Pebbleで取り組んできた)“Make Awesome Happen(すごいことの実現)”は、Fitbitで続いていく。(中略)FitbitはPebbleの現行ユーザーのサポートを継続する計画だ」と語った。「もし町であなたの手首をじっと見つめる、PebbleのTシャツを着た背の高い男に気付いたら声をかけてくれ。Pebbleを付けている人なら1杯おごるよ!」と書いており、自身はFitbit入りしないことを表明した。
Fitbitのジェームズ・パークCEOは発表文で、「この買収は、Fitbitのプラットフォームとエコシステムの拡大を加速し、Fitbitをより多くの消費者の日常生活に欠かせない端末にするために有益だ」と語った。
米調査会社IDCによると、Fitbitは2015年通年の世界ウェアラブル市場の年間ランキングのトップで、シェアは前年比93.2%増の26.9%だった。2位は中国Xiaomi、3位は米Appleだった。
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