米Mediumのエヴァン・ウィリアムズCEOは1月4日(現地時間)、従業員の3分の1に当たる約50人のリストラを発表した。リストラするのは営業およびサポート関連の従業員。
同時に、現在の広告掲載によるビジネスモデルから「われわれのミッションをより直接的に推進できるようなビジネスモデル」に変更するという。
同社は昨年12月15日、Mediumが161カ国で読まれており、月間ユニーク読者数は6000万人であるなど、好調な数字を示していただけに、この発表は驚きで迎えられた。
ウィリアムズ氏は、「2016年はこれまでになく好調な年で、読者も投稿も前年の約4倍に成長した」が、「広告ベースのビジネスモデルでは投稿者と読者で構成されているコミュニティーのためにならず、持続不可能でコミュニティーを満足させることができない……新しいビジネスモデルが必要なのだ」と説明する。
多くの“コンテンツ”が(コミュニティーではなく)広告主である企業の目的達成のためのものになってしまうため、「インターネット上の広告ベースのメディアが破綻することは明らか」だという。
「われわれは、自分の考えを投稿する人々は、単に数秒間注目を集められるからではなく、人々を啓発し、情報を伝える能力で報われるべき」なので、それが可能になるビジネスモデルを模索していくという。
Mediumは、米Twitterの共同創業者であるウィリアムズ氏が2012年に立ち上げた非公開企業。LinkedInの概要は「成功を測るのにページビューではなく、(コンテンツの)観点を指標とする場。著者の肩書ではなく、考察の質が重視される場」となっている。
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