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SpaceXの「ファルコン9」、洋上着陸にまた成功

» 2017年01月16日 09時52分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 イーロン・マスク氏率いる米宇宙企業Space Xは1月14日(現地時間)、「Falcon 9」ロケットで「Iridium NEXT」の10基の通信衛星を軌道に運び、洋上に浮かぶドローンシップにロケットの1段目を帰還させるミッションを成功させた。

 14日に米カリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地から発射されたFalcon 9は2段目分離後、マスクCEOが「Just Read The Instructions(指示書を読め)」と名付けたドローンシップに無事着陸した。Falcon 9での洋上着陸はこれまでに4回成功しているが、太平洋上では初めてという。2段目も打ち上げから約1時間後に軌道上に10基の衛星を運ぶことに成功した。

 falcon 1 洋上着陸直前のFalcon 9(画像:SpaceX)

 同社によるFalcon 9打ち上げは2016年9月以来。9月は発射準備中に爆発し、失敗した。

 falcon 2 Falcon 9のカメラが捉えたドローンシップ(画像:SpaceX)

 SpaceXは米Iridium Communicationsとの契約により、少なくともあと60基のIlidium NEXTの通信衛星を軌道に送る計画だ。このプロジェクトは2018年に完了する見込み。

 falcon 3 Iridium NEXTでは70基の衛星をSpaceXのロケットで打ち上げる計画だ

 1段目の着陸が安定して成功するようになれば、ロケットの再利用が可能になり、コスト削減につながる。同社は火星に移民を送り込むための、再利用可能な宇宙船「Interplanetary Transport System(ITS)」を9月に発表している。


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