米Facebookが2月1日(現地時間)に発表した第4四半期(10〜12月)の決算は、モバイル動画広告が好調で、売上高は前年同期比51%増の88億900万ドル、純利益は128%増の35億6800万ドル(1株当たり1.21ドル)と過去最高を更新した。非GAAPベースの純利益は83%増の41億5000万ドル(1株当たり1.41ドル)だった。
売上高、非GAAPベースの純利益ともにアナリスト予測(売上高は85億1000万ドル、非GAAPベースの純利益は1.31ドル)を大きく上回った。
非GAAPベースの営業利益率は4ポイント増の64%だった。
日間アクティブユーザー数(DAU)は18%増の12億3000万人、月間アクティブユーザー数(MAU)は17%増の18億6000万人だった。モバイルからのDAUは23%増の11億5000万人、モバイルからのMAUは21%増の17億4000万人だった。MAU全体に占めるモバイルからのMAUは前期より1ポイント増の94%だ。
モバイル端末からのみアクセスするユーザーのMAUは前年同期比40%増、前期比9%増の11億4900万人だった。モバイルのみからアクセスするユーザーのMAUはMAU全体の62%を占めた。
モバイルでの広告売上高が広告売上高全体に占める割合は前期から横ばいの約84%だった。
マーク・ザッカーバーグCEOは発表文で「世界を結びつけるというわれわれのミッションはかつてなく重要になっている。Facebookの2016年は好調だったが、人々が共にいることを助けるためにやるべきことは山積みだ」と語った。
同氏はドナルド・トランプ米大統領による移民規制の大統領令について、懸念を表明している。
ザッカーバーグ氏は電話会見で、“動画ファースト”戦略についての説明に時間を割いた。モバイルアプリへの動画タブの追加やオリジナル動画コンテンツの制作計画について語った。
同氏はまた、Facebook上の偽ニュース対策を強化すると約束した。対策にはサードパーティーの団体や社内のリソースに加え、人工知能(AI)を採用するという。AIは、問題のある動画の検出や表示コンテンツのパーソナライズにも駆使していくと語った。
ザッカーバーグ氏は電話会見中、自身のFacebookアカウントで恒例の各種サービスに関する数値をまとめた画像を投稿した。今回紹介したのは、Facebook、Instagram、WhatsApp、Facebook Messenger、Internet.org、(Oculus Riftではなく)Gear VRのユーザー数(Gear VRは出荷台数)だった。Gear VRはOculusのソフトウェアを採用している。
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