ITmedia NEWS >

素直になれない同期2人を「なかよし」にする方法千円で散財「センポチ」ってみた

» 2017年04月13日 06時00分 公開
[村上万純ITmedia]

 散財はしたいけど金がない。そんなカジュアル散財er向け連載の「千円で散財」。 IT関係・無関係グッズを実際に買って紹介しようという連載企画だが、今回は少女漫画雑誌の『なかよし』(講談社)を買ってみた(4月3日発売の5月号、税込580円)。

なかよし 『なかよし』5月号(c)講談社

 「ITmediaでなかよしとはこれいかに?」と思うかもしれないが、最近の少女漫画誌の付録はとにかくすごいのだ。2016年12月28日発売のなかよし2月号では、筆ペンやホワイトペン、原稿用紙といった各種画材をそろえた「まんが家セット」が付録になっていたし、最近では、『ちゃお』(小学館)4月号に同梱された、ロボット掃除機のように自動走行や方向転換をする「卓上掃除機」が話題となった。

 そして、今回の付録は「録音可能な“しゃべる”交換日記」。スマホ型の録音カードで音声を録音・再生でき、タブレット型の交換ノートで友達と交流できる。会社の自席でそんなイマドキな付録を眺めていたら、向かいの席に座る後輩のK記者とY記者が視界に入る。

録音 スマホ型の録音カード
2人 同期のK記者(手前)とY記者(奥)

 2人は共に新卒入社の同期。同期というのは、何でも話せる仲間であり、時に切磋琢磨しあうライバルともいえる。しかしこの2人、隣同士の席なのに、あまり雑談をしているところを見たことがない。真面目に仕事をする姿勢は素晴らしいが、もう少し交流を深めてもいいのではないか? と思うことが時々ある。「しゃべる交換日記」を使えば、2人の距離が縮まるのではないか──。

 興味津々にイマドキな付録を眺める2人だが、どこかぎこちない。実際に録音カードを使ってもらったが、どうやら「ボタンを押している5秒間だけ録音でき、再生ボタンを押して再生する」という仕様らしい(都度上書きされる)。交換ノートにも遊び方が書いてあったが、「好きな人に逆さ言葉で告白しよう!」とあったので、そっと閉じた。

同期 戸惑いながらも会話を始める2人
交換ノート 交換ノート

 最初はぎこちない2人だったが、「この録音カードの中身はどうなってるんだろうね」などと、製作者が意図しない方向で意気投合し始めた。ガジェット好きの2人は根っこで通じ合っているらしい。カードの中身は、小型マイクやボタン電池などで構成されていた。

分解 録音カードの中身

 実は、このなかよし4月号を置いていったのは、NEWS編集部のベテランM記者。こうなることを見越した上での「同期とはなかよくしろよ」という老婆心故のメッセージだったのかもしれない。

(※この物語はフィクションであり、K記者とY記者は「なかよし」です)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.