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「間違い多数」の指摘受け、全記事非公開に 「医師が教える」美容整形サイト「ニコリー」

» 2017年06月12日 10時14分 公開
[ITmedia]

 医師の監修を受けているとうたう美容整形情報サイト「NICOLY:)」(ニコリー)の記事に「誤りが多数ある」と、医師が指摘していた問題で、運営元のニコリーは6月10日、全記事を非公開にした。記事内容の再確認や再監修などを行った上で、順次、再公開するという。

画像 非公開化に関する告知
画像 渋谷高野美容医院の高野洋一院長による誤りの指摘の一部

 ニコリーは、ベンチャー企業のニコリーが運営する美容整形情報サイト。「医師が教える美容整形のコンプレックス解決・応援サイト」をうたい、美容整形に関する記事を多数公開していた。

 同サイトでかつて監修医を務めたこともあるという、渋谷高野美容医院の高野洋一院長が、サイト内に掲載された記事について「間違いが多数ある」と、具体的な内容とともに6月10日付けのブログで指摘。過去に間違いを指摘した際、その記事は修正されたが、同じ内容を含むその他の記事はそのままだったことなどを挙げ、「医学知識という専門性の高い記事を量産できる体制ではない」とし、サイトの閉鎖を求めていた。

 指摘を受けニコリーは10日、全記事の非公開化を発表。間違いを指摘された記事について、同様な内容が含まれている可能性があるほかの記事も含めて確認すると説明した。記事制作フローを改めて見直すほか、記事公開前の内容確認を徹底することや、記事内容への指摘フォームを目立たせるなどして、再発防止に務めるとしている。この件に関する問い合わせには、代表の檜垣雄介氏が答えるとし、檜垣氏のメールアドレスも公開している。

 ディー・エヌ・エー(DeNA)の医療サイト「WELQ」の信憑性に疑問が集まり、騒動になった昨年12月、ニコリーは1600記事を非公開にしたと発表していた。「医師の監修がついていないことなどにより、記事の内容や引用方法等を改めて検証する必要がある」ためと説明していたが、その後も、内容に問題がある記事が載り続けていたようだ。

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