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若い女性の多くは「SNS見る専」 Twitterは約半数、Facebookは8割近く

» 2017年06月13日 15時14分 公開
[ITmedia]

 SNSを週に1回以上チェックする20〜30代女性のうち、TwitterやInstagramでは約半数、Facebookでは8割近くが、見るだけで情報発信しない「見る専」――女性向けマーケティングを手掛けるトレンダーズ(東京都渋谷区)のネット調査でそんな結果が出た。

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 Twitter、Instagram、Facebookのいずれかを週に1回以上見ている20〜30代女性1000人のうち、発信頻度が月1回のユーザー(見る専門=見る専)は、Twitterでは46%、Instagramでは52%、Facebookでは77%と、半数から8割近くを占めていた。

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主な目的は「情報収集」

 調査では“見る専”の女性ユーザー(20〜30代)1000人に対し、発信を控える理由なども聞いた。理由のトップは「プライベートな情報の発信に抵抗がある」(44%)で、以下「発信する情報が特にない」(40%)、「情報発信が面倒」(29%)と続いた。

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 見る専の女性がSNSを使うのは、情報収集が主な目的のようだ。収集する情報の種類は、どのSNSでも「知人・芸能人の近況」が最多だった。次いで、Twitterでは「ニュース」(31%)、Facebookでは「料理のための情報」(28%)、Instagram では「美しくなるための情報」(44%)が高い割合を占めた。

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見る専の女性、どんな投稿に心を動かす?

 見る専の女性は、どんな投稿に心を動かすのか。「いいね!」を付けたり「お気に入り」に登録したりする他人の投稿は、「応援したいと思う投稿」(48%)「(画像などが)おしゃれと思う投稿」(48%)など、投稿を見て共感を抱いたものが多かった。

 一方、企業やメディアの投稿には“面白さ”が求められるようだ。企業公式アカウントの投稿では「おしゃれと思う投稿」(18%)に加え、「(ネタ・バズ系動画など)面白いと思う投稿」(17%)が支持を集めた。メディア公式アカウントだと「面白いと思う投稿」(14%)が「おしゃれと思う投稿」(12%)を上回っている。

 商品購入のきっかけになる投稿は「友人や知人のおすすめ投稿」(49%)、「芸能人・著名人のおすすめ投稿」(34%)が大きな割合を占めた。だが「企業公式アカウントの投稿」(24%)、「ニュースメディアアカウントの記事投稿」(14%)も「影響力は無視できない」と同社は指摘している。

 また、購買時に心を動かす投稿内容は「おしゃれ・かわいい・面白い『画像』が54%、「コスパのよさや時短術など『生活に役立つ』」が50%、「使い方などを紹介する『動画』」が33%だった。

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 これらの結果を踏まえ、トレンダーズは「企業・メディアアカウントの発信情報には『おしゃれさ』『面白さ』の要素が必須」「(見る専の)彼女たちの心は『きれいな画像』『お得な情報』に動かされる」と分析している。

 本調査は4月21〜26日に、楽天リサーチのネット調査基盤を利用して実施した。

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