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» 2017年07月05日 07時00分 公開

ゆとり記者が聞く:「生配信で月1000万円の子も」 “努力が実る”SHOWROOMにアイドルのタマゴが殺到する理由 (4/4)

[村上万純,ITmedia]
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男性配信者が追求すべきは「理想の素」「身近な偶像」

前田さん 前田社長

 男女で配信者に求めるものは異なる。男性は女性配信者に、身近さや親近感などを求めるが、女性は男性配信者に、理想の素、身近な偶像を求めるという。

 前田社長は、この感覚を「しょうゆの染み理論」で説明する。シャツにしょうゆの染みがついていたとき、男女で感じ方が異なるというものだ。

 「女性がシャツに染みをつけてたら、男性はおっちょこちょいだなとか、かわいいなと思う。でも、男性がシャツに染みをつけたら幻滅されてしまう。女性は男性に対して“たるんだ腹は認めない”というか、かなりシビアに見ている」(前田社長)。

 これは、前田社長自身がビジュアル系バンドで活動していたときにも強く感じていたそうだ。女性は男性に対して「理想のイメージ」を抱くため、それを忠実に再現する必要があるのだという。

 こういった違いもあり、男性で人気の配信者は「静止画で声のみの配信」が多い。自分のかっこいい写真やアニメの画像で視聴者に理想の姿をイメージしてもらう。声だけならボロは出にくいからだ。

 男性の人気配信者は、月200〜300万円ほど売り上げる。

 SHOWROOMでは、今後女性向けコンテンツを拡充する。女性アイドルはほぼ網羅しつくしたため、男性声優や2.5次元俳優など、新たに女性視聴者を囲い込んでいく戦略だ。

「エンタメとAIは相性がいい」

 2016年に、VR(仮想現実)を活用した「SHOWROOM VR」を提供するなど、新技術にも積極的に投資する姿勢だ。

 今はAIに注力しており、サービス運営やオーガナイザーが務める役割をAIに代替させる意向だ。

 外部組織と共同で、SHOWROOMで蓄積したデータベースをディープラーニングでAIに学習させ、「未成年の喫煙や飲酒、露出、寝落ち」などの監視、配信者へのアドバイス、視聴者へのおすすめ配信レコメンドなどをAIに実施させる。

 「SHOWROOMはプラットフォームだが、メディアとしての責任もある。そのリスクヘッジはしっかりとコストをかけて優先的に取り組んでいく」(前田社長)

 2015年にDeNAから分社化されて以降、順調に事業拡大を図るSHOWROOM。今後も、志の高い配信者が集まる“意識高い系”サービスとして有名人を輩出していく体制を整えていく。

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