「携帯電話にパプアニューギニアから不審な着信を受けた」との報告が多数あったことを受け、「折り返し電話をかけてしまうと、高額な国際電話の通話料が請求される」と、NTTドコモやソフトバンク、KDDI(au)が注意を呼び掛けている。
このニュースに関連し、「パプアニューギニアへの通話料がソフトバンクだけ極端に高い」と一部で話題だ。パプアニューギニアへの通話料(30秒当たり)は、ソフトバンクが249円、auが65円、ドコモは平日午前8時〜午後7時が68円、それ以外は63円。ソフトバンクは他2キャリアの4倍にもなる。
ほかの国への国際通話(30秒当たり)を見ると、ソフトバンク比較的割高で、auは安く、ドコモは平日昼間以外を安めに設定しているようだ。例えば米国は、ソフトバンクが34円、auが20円、ドコモが34/31円(平日午前8時〜午後7時/それ以外)、英国はソフトバンクが119円、auが65円、ドコモが108円/78円――など。
国名 | パプアニューギニア | 米国 | 英国 | オーストラリア | 中国 | エジプト |
---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 249円 | 39円 | 119円 | 99円 | 99円 | 184円 |
au | 63円 | 20円 | 65円 | 20円 | 55円 | 85円 |
ドコモ(※) | 68円/63円 | 34円/31円 | 108円/78円 | 68円/63円 | 57円/49円 | 180円/120円 |
(※)ドコモは平日昼間(午前8時〜午後7時)の料金/それ以外の料金
なぜソフトバンクは高いのか。ソフトバンク広報室に聞いたところ、「国際電話の料金は、各種コストを踏まえ、各社の方針で決めている」との回答で、具体的な理由については言及を避けた。
国際電話の料金の決め方について、KDDI(au)とドコモにも取材したところ、KDDIは「現地の事業者との間での交渉によって値付けしている」(広報部)、ドコモは「料金は相手先事業者と調整して決める。国際電話の場合は中継事業者が決めている接続料金を加味し、料金を調整している」(広報部)との回答だった。
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