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RSSリーダーは“オワコン”なのか? スマホ・SNS時代の情報収集を考える(2/2 ページ)

» 2017年07月27日 10時11分 公開
[村上万純ITmedia]
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「膨大な情報を逃さず見たい」人たち

 07年に1人暮らしをはじめ、マイPCを入手してからは「カトゆー家断絶」「まなめはうす」「ー`)<淡々と更新し続けるぞ雑記。ωもみゅもみゅ」「駄文にゅうす」など、個人ニュースサイトを毎日チェックすることが楽しみとなった(一部個人ニュースサイトとしての更新は終了)。

 これら個人ニュースサイトで大量に更新される情報を見るのに、RSSリーダーは便利だった。特にlivedoor Reader(当時)はショートカットキーが豊富で、「s」「a」「j」「k」「v」の5つで大体事足りる。フィード間の移動やスクロールの機能を持つs、a、j、kで更新された記事の見出しを流し見しながら、気になる記事があればvで元記事を開く、といった具合だ。

RSS ショートカットキーが豊富

 日々膨大な情報を取捨選択する個人ニュースサイト管理人たちにインタビューしたときも、彼ら自身、SNSを使いながらもRSSリーダーを使っているという人が少なくなかった。また、個人ニュースサイトをはじめ、SNSアカウントで情報発信していない個人ブログやサイトもまだまだある。いちいちサイトをブックマークするよりは、 RSSリーダーでチェックする方が断然早い。

個人テキストサイト、ニュースサイト管理人インタビュー過去記事一覧

 また、RSSリーダーは新着情報を自動的に取得するため、元サイトで削除された記事もRSSリーダー上では閲覧できる場合があったりする。思わぬ形で、削除された元記事に触れることも何度かあった。「このサイトしばらく更新されてないな」と気付くのもRSSリーダーあるある。SNSで発言がないとそのユーザーの存在そのものを忘れがちだが、RSSリーダーでは「更新していない」という情報も目に入ってくる。

 年に1度、更新されてないサイトの購読を停止するなど、フィード(登録サイト)の大掃除をするのも恒例となっていたが、もうそれをすることもなくなる。

 Live Dwango Readerで表示される新着情報の要約には、広告など目的以外の情報が入っていない(その部分以外にはいくつか広告あり)。ユーザー的にはありがたいが、ビジネスモデル的には持続的な運営が難しいといえる。

RSS

 13年にGoogleリーダーが終了したとき、受け入れ先としても活躍したLive Dwango Reader。ドワンゴは、Live Dwango Reader終了後の移行先として 「AOL Reader」「Feedly」「Inoreader」などの他社サービスを薦めている。

 記者も Live Dwango Reader終了の日に備えて以前からFeedlyを兼用しているが、操作や閲覧方法がいまだに慣れない。10年の壁は大きい。

 「もう何年も使っていたのに」「また1つ、選択肢が減ってしまうのか」──そんな同志たちは次はどこに引っ越していくのだろうか。

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